

UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL Ⅳ
アンダーグラウンド・シネマ・フェスティバル Ⅳ
東京上映:4月11日(土)~17日 下高井戸シネマ
福岡上映:5月1日(金)~4日(月・祝)福岡市総合図書館映像ホール・シネラ
名古屋、大阪ほかでも巡回上映。詳細は順次公開します。
PERSONAL FILM EXPERIENCE
~『個人映画』が誘う内的宇宙への旅~
日本において『個人映画』という広く豊かな映画の鉱脈はまだほとんど発掘されていない。
自分のために作られ、限られた観客に公開されたあと、永い眠りの中にあった映画たち。映画史や美術史が取りこぼした、声にならない個人の叫びや自己の存在と深く繋がる切実な表現を持つ映画たち…。
今回は、カメラを持った個人が世界を感受し自己の内的宇宙へと向かう“旅の軌跡”ともいえる作品を特集する。感性を研ぎ澄ませて、この唯一無二の世界に耽溺していただきたい。
NEWS
March 27, 2026東京上映の全プログラムがお得に鑑賞出来る7回回数券の予約がオンラインでも可能になっています。https://ucf4-tokyo.peatix.com 7プロ全部の鑑賞も、同じ作品を2回観る...March 19, 2026名古屋上映の情報解禁されました。 『UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL Ⅳ』の名古屋上映は、4月25日(土)、26日(日)の2日間、愛知芸術文化センター12階アートスペー...March 13, 2026東京上映で使用可能な7回回数券を、本日より下高井戸シネマ劇場窓口で発売開始! 7回鑑賞出来て7,000円。一般・1回券1,500円が1,000円で鑑賞可能。全作品1回ずつでも、同じ作品を2回...《特集1:伝説の個人映画作家集団TFO》
(The Other Film Organization)
名古屋の伝説的劇場《シアター36》で1971年に結成された、個人映画作家集団TFOを大特集。
名古屋を拠点に全国各地で上映を行ない、ブルース・ベイリーや原将人ら国内外の映画作家と交流。’74年にはアメリカで巡回上映を行うなど、精力的な活動を展開した。60年代アンダーグラウンドのアナーキズムを継承し、舞踏や前衛美術との交流、大須実験ギャラリー共同運営など、70年代名古屋のアンダーグラウンド文化に重要な役割を果たした彼らの再評価は、地方の映像文化の豊かさの発見でもある。
今回はフィルムが現存する6人の作家の26作品を発掘しデジタル化。そのセレクションを上映する。

伊静亜伊/ Ai Ishizuka
『20億年の再突入』
(1973・50分)
TFOのオルガナイザー伊静亜伊の代表作であり鑑賞可能な唯一の作品。サイケデリック体験を経て始まった映画による自己探求の旅を4部構成で描く映像詩。全編スロー再生による引き延ばされた時間感覚が日常の風景を変容させ、内的宇宙へと誘う。原将人によって「70年代前半のエポックメイキングな作品」と評価された重要作。
【ニューデジタル版・ワールドプレミア】
フィルム・シンジケート / Film Syndicate
『フィルム・シンジケート作品集』[上映作品]
『MAN』(1970・4分) 岩田和雄
『超新星』(1972・12分) 岩田雄二
『遠景・近景』(1973・23分) 岩田和雄
『応答』(1973・8分) 岩田雄二
『銀虫』(1976・10分) 岩田雄二
『転寝(うたたね)日記』(未完)(1974・37分) 岩田和雄[名古屋特別上映作品] ※名古屋会場のみ
『夏』(1971・10分) 岩田和雄
『ジュラ紀』(1972・10分) 岩田雄二岩田和雄と岩田雄二の兄弟によるユニット“フィルム・シンジケート”。作品は共同ではなく個別に制作されている。岩田和雄は、美術家の感性と日記映画を融合した独自の作風を追求。『転寝日記』は未完ながら、その集大成となった。岩田雄二(1952-2006)は、鋭敏な映像感覚で世界を捉え、精神世界へと繋がる幽玄の美の創造を志向。TFO以降も創作を続けた。個性の際立つ二人の作品のセレクション。
【ニューデジタル版・ワールドプレミア】

MAJYOLICA
『MAJYOLICA作品集』
[上映作品]
『THE DAYS OF SILENCE』 (1971・18分)『MAY WIND OF CHILD』(1971・13分)
『MY SUNSET FADE』(1971・11分)
『EPHEMERA』(1974・9分)『Angel Chimes』(1981・4分)
TFO唯一の女性メンバーであるMAJYOLICAは、ナイーブな視線と美意識で日常の断片を切り取る。自らの感情と感性に忠実な映像表現は、生活の中にある生、死、愛情、憧憬などを繊細に捉えている。70年代の女性映画作家の表現として発見されるべき作品集。
【ニューデジタル版・ワールドプレミア】

清田士郎 / Shiro Kiyota
『清田士郎作品集』
[上映作品]
『PONKIYA』(1975-76・7分)『MADO』(1977・8分)
手持ちカメラが凝視する無人の食肉処理場や廃墟のディティールによって構成された2作品。スローモーション映写によって強調されるカメラの動きは、撮影者の繊細な感情と視線を浮かび上がらせ、その場所の冷ややかな空気感をも醸し出す。
【ニューデジタル版・ワールドプレミア】
谷マリオ / Mario Tani
『DISTANCE』(1978/20分)
最後のTFOメンバーである谷マリオは映画的な実験に新たな可能性を見出そうとした。本作は2面マルチ上映とライブでの速度調整による、エクスパンデットな実験映像作品。
【ニューデジタル版・ワールドプレミア】
《特集2:DIRECTOR IN FOCUS》
《純粋な映画的欲望によって生み出され、作家のメタファーとなる非商業的な映画》を”個人映画”と呼ぶならば、4人の作家の作品は純然たる”個人映画”だ。映画というメディアの自由と残酷さを内包する作品は、作家のパーソナリティと結びついた強烈な個性で、観客を挑発し翻弄し、新しい世界に連れてゆく。

スティーブン・ドウスキン / Stephen Dwoskin
『The Silent Cry(沈黙の叫び)』
(1977・99分)
ロンドン・フィルム・メイカーズ・コープの設立にも関わったUKアンダーグラウンドの代表的映画作家スティーブン・ドウスキン。本作はクローズアップやズームを多用したフェティッシュな視線と時制を解体する展開によって一人の女性の内的苦悩を描く異色作。ドウスキンの個人映画的手法は、物語とドキュメンタリーの境界を曖昧に浮遊する。若き日のコージー・ファニ・トッティ(スロッビング・グリッスル、クリス・アンド・コージー)が本人として登場するのも見どころ。
【日本初公開】
Photo: Courtesy of Stephen Dwoskin and LUX, London

乙部聖子 / Seiko Otobe
『乙部聖子作品集』
[上映作品]
『α』(1971・4分)『Return to Forever』(1972・11分)
『白蓮華』(1974・13分)
『Improvisation』(1979・9分)
『TEST』(1983・15分)
『みなそこにいて』(1985・5分)
『昔話か?』(1986・4分)
『胡桃の中の世界』(1988・5分)『タラッサ』(1988・10分)
『星を呑みこんだ話』(1995・6分)
『お逃げお止まり』(1996・7分)
70年代初頭から8㎜やビデオ作品を多数制作。実験映画、アニメーションなど様々な手法を使い、鋭い映像センスと生々しい身体感覚で自己表現を続けた乙部聖子。映像のみならず、音楽、パフォーマンスなどジャンルを横断する活動と作品に込められたパーソナルなメッセージは、フェミニズムの視点からも再発見されるべき重要性を持つ。
[ニューデジタル版・ワールドプレミア]

岩田信市 / Shinichi Iwata
『大須パラダイス・大須熱帯植物園』
(1977・20分)
ゼロ次元の設立メンバーであり、美術、演劇など多岐にわたる活動で名古屋アンダーグラウンドを牽引した巨人・岩田信市の監督作。大須実験ギャラリーAMPに組まれた熱帯植物園のセットで展開される肉体性とユーモア溢れるアナーキーな世界。撮影はフィルム・シンジケートの岩田雄二。

達智巳一 / Touch me
『達智巳一作品集』
[上映作品]
『FACE TO THE FACE』(1976・8分)『A DAY after aday after…』(1977・8分)
『In a summerbreeze』(1977・14分)
『光風』(1977・11分)
『広瀬忠司の〇の主題による変奏』(1978・12分)
8㎜の自家現像から、自作のオプチカル・プリンターを駆使した16㎜作品まで、膨大な時間と労力でフィルムによる新しい視覚体験を生み出した異才の作品集。コマ単位の操作による強烈なフリッカーや幾重にも積み重なる映像が、観る者を異次元へと誘う。活動期間が短かく上映の機会も少なかったが、アナログならではの独自のアプローチと映像表現は再評価に値する。
【ニューデジタル版・ワールドプレミア】
《特集3:追悼・天野天街》
2024年7月に逝去した天野天街の監督作『トワイライツ』のニューデジタル版と長谷川久監督作を併映。名古屋の演劇界を駆け抜けた二人の鬼才による映画の饗宴!
《特別企画》『谷の霊』スペシャル・エディション
過去と現在のアンダーグラウンドがコラボレーションする、UCFの新しい取り組み!!

岩田雄二 / Yuji Iwata+ 林恭平 / Kyohei Hayashi
『谷の霊』スペシャル・エディション
《オリジナル映像『谷の霊』》(1982・35分) 岩田雄二
《オリジナル音楽》2025 林恭平
TFOの岩田雄二の残した『谷の霊』。インド、ネパールの風景や水、光、風、植物など自然の摂理と運動を繊細に捉え、精神世界への旅へと誘う映像作品のために、気鋭の電子音響音楽家・林恭平がオリジナル音楽を制作。アンダーグラウンドの過去と現在のコラボレーションが、新しい映像体験を生み出す!【ニューデジタル版・ワールドプレミア】
《福岡特別上映》追悼・大木裕之
主催:福岡市総合図書館映像ホール・シネラ実行委員会

大木裕之 / Hiroyuki Oki
『光景獲り』
(1991・5分)★16mmフィルム上映
『ターチ・トリップ』
(1993・64分)★16mmフィルム上映
2025年10月に逝去した大木裕之の2作品を、福岡市総合図書館が所蔵する16ミリフィルムで上映。ドイツと日本の共同制作による『ターチ・トリップ』は、92年夏の高知で撮影されたフィルムを編集することはなく順番に繋げるノー編集の手法で作られた。ある青年の生と死のイメージが曖昧に共存する“エイズ時代のブッディズム映画”。
上映プログラム
① A『20億年の再突入』+I『大須パラダイス・大須熱帯植物園』 (70分)
② B『フィルム・シンジケート作品集』(94分)
③ D『MAJYOLICA作品集』+E『清田士郎作品集』+F『DISTANCE』(90分)
④ G『The Silent Cry(沈黙の叫び)』(99分)
⑤ H『乙部聖子作品集』(89分)
⑥ J『達智巳一作品集』+M『谷の霊』(90分)
⑦ L『長谷川久作品集』+K『トワイライツ』(85分)
⑧ 《名古屋特別上映》A『20億年の再突入』+C『名古屋特別上映作品』(70分)※名古屋会場のみ
⑨ 《福岡特別上映》N『ターチ・トリップ』+『光景獲り』(64分)※福岡会場のみ
《THEATER》
● 東京 下高井戸シネマ 4月11日(土)~17日(金)

★上映後トークショー 4/13(月)⑦石丸だいこ(主演)+山崎のりあき(撮影)、 4/14(火)⑥達智巳一(監督)、4/17(金)⑥林恭平(音楽)
【料金】一般:1,500円、学生・専門:1,300円、シニア:1,100円、会員:990円
◎7回回数券:7,000円(50枚限定)3/14(土)より劇場窓口ほかで販売!(*1枚1名様のみ有効。*当日劇場窓口にて受付、入場整理券と引き換え。*使用なくとも払い戻しはできません)
●名古屋・愛知芸術文化センター12階アートスペースA 4月25日(土)・26日(日)

★上映後トークショー
4/25(土)⑦大島真寿美(小説家)+山崎のりあき(撮影)
4/26(日)③MAJYOLICA(監督)+清田士郎(監督)+谷マリオ(監督)
【料金】一般:1,500円、学生・専門:1,300円、シニア:1,100円、
小・中・高・1,000円、幼児:800円 各回入替
共催:愛知県美術館 Tel:052-971-5511(代表)
https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
● 福岡・福岡市総合図書館映像ホール・シネラ 5月1日(金)~4日(月・祝)

★上映後トークショー 5/2(土)⑨ 鈴木章浩(『ターチ・トリップ』Co-Producer)
【料金】一般:1,400円、学生・福岡在住の65歳以上・会員その他割引700円 各回入替/当日券のみ・各回上映の1時間前から販売
※⑨のみ【主催】福岡市総合図書館映像ホール・シネラ実行委員会
【料金】一般:500円/その他割引あり
お問い合わせ
メディア、上映希望の映画館、団体の方もこちらよりお問い合わせください。
[主催]有限会社エス・アイ・ジー / Art Saloon / UCF
[協力]下高井戸シネマ、愛知県美術館、福岡市総合図書館、ハーバード自主映画アーカイブ、LAX(London)、一般社団法人風景とコトバ、古田一晴、大野敬子、岩田和雄、岩田智子、清田士郎、谷マリオ、達智巳一、山崎のりあき、林恭平、福本健修、藤本和男
Presented by Art Saloon / S.I.G.Inc
















